ビッグマック指標

カール

2020年10月27日 20:00


 言わずと知れた世界的ファストフードチェーン、『マクドナルド!!』
 そんなマクドナルドの人気メニュー『ビッグマック』の価格が各国の経済状況
 を把握するための指数として使用されているのをご存じでしょうか。

     『そこまで言って委員会』で世界各国のビッグマック価格が
     紹介されていました。興味を抱いたので少し調べてみました。



 ≪ビッグマック指数≫とは?
    ビックマックの価格を基に、2通貨間の購買力を比較する経済指標。
    この指標は1986年9月にイギリスの経済専門誌『エコノミスト』により
    考案され同誌で毎年報告されています。世界中でほぼ同一品質の
    ものが販売され、原材料費や店舗の光熱費などのあらゆる要因を元
    に単価が決定されるビッグマックは、商品を販売している国の総合的
    な通貨の購買力を比較するのにふさわしいと考えられたわけです。


 ≪ビッグマック指数の計算方法≫とは?
    ビッグマック指数は購買力平価(一物一価の法則)を基本にしてます。
    購買力平価とは為替レートがそれぞれの通貨で買える商品の価値に
    よって決まる事を意味します。ビッグマックの価格の違いは為替レート
    がどうあるべきかを表します。つまり、ビッグマック指数を使うことで、
    ある通貨が他の通貨と比較してどれだけ過大評価または過小評価
    されているかを推定出来るのです。

    ビッグマック指標は、米ドルが基準通貨となっており『各国のビッグ
    マック価格÷ アメリカのビッグマック価格』で算出されます。そして、
    算出されたレートを実際の外国為替レートと比較してみて、当該通貨
    がアメリカドルに対してどれくらい過大評価されているのか、もしくは
    過小評価されているのか。判断基準になるというわけです。

 
 エコノミスト2020年7月発表の最新ビッグマック指数がコチラ!!

 スイスの1個741円を最高に世界各国の価格が並んでいます。
 日本のビッグマックの価格は対象56ヶ国の中で25番目という結果です。

   この表から≪ビッグマック指数≫を割り出してみると、
   日本のビッグマック価格が390円、アメリカ価格が613円(5.71ドル)
       390円  ÷ 5.71ドル = 68.30円。
       【1ドル = 68.30円】 がビッグマック指数となります。
 
   現在の為替レートが、1ドル=107.28円なので差額38.98円。
   つまり、日本円はアメリカドルに対して36.3%過小評価されている!
   という結果になります。あくまでもバロメーターのひとつですが・・・。

   
       全く同じ材料、同じ製法で作られているのに
       世界各国で全く違う価格というのも面白いものです。
    
             宴席での話題の一つにどうでしょう!!








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