薬師寺から唐招提寺

カール

2019年10月30日 20:00

 朱が鮮やかな西塔は1981年に再建されました。

 高野山を満喫した翌日27日は、奈良に戻って市内巡り。
 昨年行けなかった神社仏閣を駆け足で周りました。まずは≪薬師寺≫。

 薬師寺は「法相宗」の大本山です。697年持統天皇時代に完成しました。


 1528年に焼失後、400年以上経過した1976年に復興した『金堂』です。


 寺内で唯一、創建当時から残る東塔(左側)は現在修理中でした。


 金堂北にある大講堂は正面41m、奥行20m、高さ17m伽藍最大の建物。

 ≪薬師寺≫は、奈良時代には「南都七大寺」として、
 東大寺や法隆寺などと並んで朝廷の保護を受けていた大寺院です。

   さて次は、
   門を出て道路を横断しもう1つのエリアへ向かいました。




 こちらが、「玄奘三蔵院(げんじょうさんぞういん)伽藍」です。


 玄奘三蔵は、『西遊記』の三蔵法師のモデルとなった唐代の中国の僧です。
 その骨の一部をお祀りしているのが玄奘三蔵院伽藍なのです。

 薬師寺エリアを満喫した後は、直ぐ近くにある≪唐招提寺≫へ向かいます。


 途中で市内巡回バスとすれ違いました。結構ローカルなエリアなのです。


 唐招提寺は、南都六宗の一つである律宗の総本山です。

 聖武天皇の招きに応じて、多くの苦難の末に来日した唐の高僧。
 鑑真和上によって天平宝字3年(759年奈良中期)に建てられた寺院です。 

 唐招提寺を訪れた人がまず目にする建造物が南大門です。


 南大門をくぐった正面の金堂は8世紀後半の創建時のままの建築物です。


 薬師寺と唐招提寺は
 「古都奈良の文化財」としてユネスコ世界遺産の構成要素になっています。

 薬師寺と比べるとマイナーな「唐招提寺」ではありますが、
 金堂の柱には、「エンタシス」というギリシャ建造物の技法が使われていたり、
 鴟尾をのせた見事な瓦屋根だったり、また平城宮から移された講堂や、
 校倉造の宝蔵などの建物が奈良時代の姿のまま残っています。

 さらに国宝や重要文化財に指定されている
 天平時代の仏像なども数多く残されている素晴らしいところでした!!








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