湖南三山≪善水寺≫
湖南三山の最後を飾るのは、
琵琶湖の南に位置し岩根山の中腹に佇んでいる≪善水寺≫です。
善水寺は、山の自然と見事に調和した風流なお寺でした。
江戸時代、1713年に再建された「元三大師堂」。
湖南三山(常楽寺・長寿寺・善水寺)全ての本堂は国宝です。
こちらの善水寺本堂は、南北朝時代1366年に再建されたそうです。
入母屋造りの桧皮葺、軒反りが優美な曲線を描く美しい建物でした。
独特の石組みや樹木の配置が「侘び寂び」を表現していた日本庭園。
かつて桓武天皇が京の都で病に臥せった際、
『この寺の湧き水を飲んで治癒した』という言い伝えから、
その喜びを縁として岩根山善水寺という名がついたと言われています。
境内にある水汲み場には、
百伝の池前、50m下の岩石ばかりの中を3ケ月の月日をかけ
汲み上げられた清浄な水が滔々と流れ、柔らかい口当たりだそうです。
ひとくち飲むと
湖南三山をめぐった疲れも癒されそうです・・・。
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