古刹「摩訶耶寺」
摩訶耶寺と言えば
「浜名湖湖北五山」あるいは
「浜名湖七福神」の一つです。
何度も訪れてはいましたが≪千頭峯城跡≫に行くついでに寄りました。
久しぶりだったので、じっくり巡ることにしました。
摩訶耶寺由緒及び古庭園(案内板より)
摩訶耶寺は真言宗に属する県下最古の名刹のひとつであり、
その創め引佐町奥山の富幕の山中に在って真萱堂(まかやどう)と称し、
平安初期本町宇志の千頭峯(せんとうがみね)に移されたと伝えられる。
当時の遺物として昭和20年代に瓦塔(がとう)と称する瓦製五重塔
が発掘され、現在その実物は奈良博物館に陳列されている。
更に同寺は平安末期約800数十年前に現在地に移遷され、そのころ
築造されたと見られる古庭園は平安末期から鎌倉初期築庭の典型的
手法を遺していることが認知されて有名になった。京都西芳寺(苔寺)の
庭園に次ぐ古さの日本屈指の名庭と喧伝(けんでん)されている。
旧国宝千手観音像(重要文化財・藤原上期)
不動明王像(重要文化財・鎌倉初期)を所蔵している。
浜松市教育委員会
平成19年3月
今にも
朽ちそうだった門構えが、綺麗になっていました。
これぞ県下最古の名刹のひとつ「摩訶耶寺本殿」です。
参拝料(400円)を払って本殿の中を案内してもらいました。
素晴らしい天井画。
姫街道を通ったと言われる「ゾウ」が描かれていました。
本殿の飾り柱にも定番の「龍」と同じように「ゾウ」まで彫られていました。
今回初めてお寺の方に懇切丁寧に案内して頂きました。
見落としていた天井の絵画や柱の彫刻などの話も聞けて大満足。
そして、摩訶耶寺での楽しみのひとつ庭園鑑賞!
夏場の青々とした庭園と違って枯れた感じがいい味を出していました。
撮影禁止だったので写真掲載出来ないのが残念ですが、
本殿に奥にあった重要文化財の「千手観音像」と「不動明王像」。
そして、ちょうど特別公開されていた寺宝秘仏「愛染明王」座像。
このポスターだと普通の木彫り像を思い浮かべると思います。
が、高さ5cmくらいでしょうか、手のひらにも載る小さい像でした。
そんな小さい像にも関わらず、両目には水晶玉が入っていました。
驚くほど精密に出来た造形物にビックリ。これは必見です!!
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