御所桜 桜16’
御所桜は、国道153号線の浪合交差点から、
県道243号線を3キロほど入った山間にある桜です。
愛宕神社の桜を見終えて、黒船桜に行く途中に寄ってみました。
樹高20m余り。樹齢250年のエドヒガン桜。
周りに日射しを遮るものがない平地に1本だけありました。
だからでしょうか。枝が四方に均等に伸びてのびのびしてました。
文献によると南北朝時代に後醍醐天皇の孫にあたる、
尹良親王がこの地で自害して、その尹良親王を奉る石の祠が、
桜の元にあったところから、『御所桜』と名付けられたと言われます。
浪合地区は、標高1000mの場所にある過疎の山村ですが、
三州街道の宿場町として、関所があり賑わった時代がありました。
だからこそ尹良親王がこの土地を訪れることがあったのでしょう。
大勢の人に囲まれ咲き誇っていたかつての光景が目に浮かびます。
たった一本の桜の古木で、歴史を調べて新たな発見がある。
これも好奇心旺盛なおかげですね。
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