しっぺい君

カール

2016年01月19日 20:00


 昨年のゆるキャラグランプリで全国11位に輝いた≪しっぺい君≫。
 その出所が、「見付のお天神様」として親しまれている矢奈比賣神社に
 にある事を恥ずかしながら初めて知りました。

 先週、「見付天神」に参拝した時のこと、
 鳥居を過ぎたところにある駐車場に係員の方の誘導で進みました。 

 初めて訪れた見付天神でしたので車を止めた後、
 赤い鳥居の場所まで、一度歩いて引き返してみました。



 鳥居の右手を見ると「おや?こんなところに犬の石像が・・」。

 そうです。これが≪しっぺい君≫だったのです。

 正式名称を≪霊犬 悉平太郎≫(れいけん しっぺいたろう)。
 見付の里を妖怪から守った英雄犬だったのです!その話は後ほど・・。

 赤い鳥居をくぐって左手に現れた住吉神社。味がありますねぇ~。


 手水屋では両手と口をゆすいで身を清めます。


 本殿右手に鎮座していた「願かけ牛(雄)」の石像。 

 神様のお使いということで「神牛・随牛」と呼ばれてるそうです。
 学業成就は牛の頭や角を。そして身体の痛む場所を撫でれば
 病気平癒などの願いがかなうそうです。


 さて、本日のメインである「しっぺい君」の話に続きます。
 調べてみると『霊犬 悉平太郎伝説』という勇ましい話がありました。
 
  時は鎌倉時代、見付村では田畑を荒らされないように
  毎年祭の日に娘を生贄(人身御供)として捧げていた。
  旅の僧が妖怪の正体を暴こうと、祭の夜に様子を窺うと・・。
  
    『信州の悉平太郎(早太郎)はおるまいな』と
    悉平太郎という人物を恐れている様子。

  さっそく、信州の悉平太郎を探したところ、
  光前寺(駒ヶ根市)に飼われている犬のことであった。
  次の祭の日、悉平太郎を借り受けて娘の身代わりとすると
  怪物「大狒々(おおひひ)」と一晩中戦い続け、ついにこれを退治。
  傷つきながらも光前寺までたどり着き一声吠えて息が絶えたとも、
  あるいは見付天神境内で死んだとも言われています。
  ちなみに信州光前寺では「早太郎」と呼ばれているそうです。

 あんなに愛らしい
 ≪しっぺい君≫にこのような物語があったとは驚きでした。
 本日の磐田昔ばなしは、これでおしまい(笑)。










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